新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1559番
ながめよと
眺めよと思わないで帰るのだろうか、月を待つ浪の上の海人の釣舟は。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕熊野に参詣した折に、切目の宿で「海辺眺望(海辺の眺望)」という題を、男たちがお詠みした時に。
眺めよと思わないで帰るのだろうか、月を待つ浪の上の海人の釣舟は。
意訳
月の出を待つ浪の上の海人の釣舟は、この景色を眺めよとも思わずに、帰っていくのだろうか。
語釈・文法注
- 切目
- 紀伊国の地名。
和歌
- 作者
- 源具親(みなもとのともちか) 生没年未詳(十二世紀末〜十三世紀前半)
源師光の子で、宮内卿の兄。和歌所の寄人として、後鳥羽院の歌壇で千五百番歌合などに出詠した。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1559番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「熊野に詣で侍りしついでに、切目の宿にて、海邊眺望といふ心を、男どもつかうまつりしに」(熊野に参詣した折に、切目の宿で「海辺眺望(海辺の眺望)」という題を、男たちがお詠みした時に)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
具親の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、285頁(コマ152)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日