古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1549番

入りやらで

藤原保季(ふじわらのやすすえ)

入りきらずに夜を惜しむ月がためらっているうちに、ほのぼのと明けていく山の端がつらい。

詞書
「春日社の歌合に、曉月の心を」(前の歌と同じ詞書)
作者
藤原保秀朝臣(藤原保季)
  1. 1入い入いいりやらでりやらでりやらで初句
  2. 2夜よ夜よよををを惜を惜をおしむしむしむ月つき月つきつきののの二句
  3. 3休やす休やすやすらひにらひにらいに三句
  4. 4ほの〴〵ほの〴〵ほのぼの明あ明ああくるくるくる四句
  5. 5山やま山やまやまののの端は端ははぞぞぞ憂う憂ううききき結句

引用の仕方

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現代語訳

入りきらずに夜を惜しむ月がためらっているうちに、ほのぼのと明けていく山の端がつらい。

意訳

夜を惜しんで沈みきらずにためらっている月。そのうちに、山の端がほのぼのと明けていくのがつらい。

語釈・文法注

やすらふ
ためらう。

和歌

作者
藤原保季(ふじわらのやすすえ) 1171–1240?
藤原隆範の子。歌合などに出詠した。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1549番
歌体
短歌
状況
詞書「春日社の歌合に、曉月の心を」(春日社の歌合で、「暁月(暁の月)」の心を)。

修辞

字余り
第二句。

解説

保季の歌とされる。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、283頁(コマ151)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日