古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1548番

雲をのみ

藤原忠経(ふじわらのただつね)

雲ばかりをつらいものとして明かす夜の月は、梢にかかるのか、遠くの山よ。

詞書
「春日社の歌合に、曉月の心を」(前の歌と同じ詞書)
作者
右大將忠經(藤原忠経)
  1. 1雲くも雲くもくもをををのみのみのみ初句
  2. 2つらきつらきつらき物もの物ものものとてとてとて二句
  3. 3明あ明ああかすかすかす夜よ夜よよののの三句
  4. 4月つき月つきつきややや木こ木ここ末ずゑ末ずゑずえににに四句
  5. 5遠方をちかた遠方をちかたおちかたののの山やま山やまやま結句

引用の仕方

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現代語訳

雲ばかりをつらいものとして明かす夜の月は、梢にかかるのか、遠くの山よ。

意訳

月を隠す雲ばかりを恨めしく思って明かした夜。その月は、遠くの山の梢に沈もうとしている。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原忠経(ふじわらのただつね) 1173–1229
藤原兼房の子。右大臣に至った。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1548番
歌体
短歌
状況
詞書「春日社の歌合に、曉月の心を」(春日社の歌合で、「暁月(暁の月)」の心を)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

忠経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、283頁(コマ151)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日