古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1547番

天の戶を

藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね)

天の戸を押し開ける明け方の雲間から、神代の月の光が残っている。

作者
攝政太政大臣(藤原良経(後京極摂政))
  1. 1春日社かすがのやしろ春日社かすがのやしろかすがのやしろののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに、、、曉月げうげつ曉月げうげつぎょうげつののの心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2天あま天あまあまののの戶と戶ととををを初句
  3. 3おしおしおし明あ明ああけがたのけがたのけがたの二句
  4. 4雲くも雲くもくも間ま間ままよりよりより三句
  5. 5神代かみよ神代かみよかみよののの月つき月つきつきののの四句
  6. 6影かげ影かげかげぞのこれるぞのこれるぞのこれる結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕春日社の歌合で、「暁月(暁の月)」の心を。

天の戸を押し開ける明け方の雲間から、神代の月の光が残っている。

意訳

天の岩戸を押し開けるような明け方の雲間に、神代から変わらない月の光が残っている。

語釈・文法注

あけ
「開け」と「明け」を掛ける。

和歌

作者
藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1547番
歌体
短歌
状況
詞書「春日社の歌合に、曉月の心を」(春日社の歌合で、「暁月(暁の月)」の心を)。

修辞

掛詞
「あけ」に「開け」と「明け」。

解説

良経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、282〜283頁(コマ151)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日