古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1540番

眺めても

藤原隆信(ふじわらのたかのぶ)

眺めても六十の秋は過ぎてしまった。思えば悲しい、山の端の月よ。

作者
藤原隆信朝臣(藤原隆信)
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしにりしにりしに詞書
  2. 2眺なが眺ながながめてもめてもめても初句
  3. 3六十むそぢ六十むそぢむそじののの秋あき秋あきあきははは二句
  4. 4過す過すすぎにけりぎにけりぎにけり三句
  5. 5思おも思おもおもへばへばえば悲かな悲かなかなししし四句
  6. 6山やま山やまやまののの端は端ははののの月つき月つきつき結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕百首歌を献上した時に。

眺めても六十の秋は過ぎてしまった。思えば悲しい、山の端の月よ。

意訳

月を眺めながら六十の秋を過ごしてしまった。思えば悲しい。西の山の端に傾く月のように、わが身の残りも少ない。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原隆信(ふじわらのたかのぶ) 1142–1205
藤原為経の子で、母は美福門院加賀。藤原定家の異父兄。似絵(肖像画)の名手として知られる。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1540番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌奉りしに」(百首歌を献上した時に)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

隆信の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、281頁(コマ150)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日