古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1534番

月の色に

西行法師(さいぎょうほうし)

月の色に心を清く染めただろうか。都を出なかったわが身であったならば。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
西行法師
  1. 1月つき月つきつきののの色いろ色いろいろににに初句
  2. 2心こころ心こころこころをををきよくきよくきよく二句
  3. 3染そ染そそめましやめましやめましや三句
  4. 4都みやこ都みやこみやこをををいでぬいでぬいでぬ四句
  5. 5我わ我わわががが身み身みみなりせばなりせばなりせば結句

引用の仕方

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現代語訳

月の色に心を清く染めただろうか。都を出なかったわが身であったならば。

意訳

もし都を出て世を捨てなかったなら、これほど月の色に心を清く染めることがあっただろうか。

語釈・文法注

ましや〜せば
反実仮想。

和歌

作者
西行法師(さいぎょうほうし) 1118–1190
俗名は佐藤義清(のりきよ)。鳥羽院の北面の武士だったが、二十三歳で出家し、諸国を旅して歌を詠んだ。自然と人生の哀感を率直に詠み、『新古今和歌集』に最も多い九十四首が入る。家集に『山家集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1534番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

字余り
初句。
三句切れ
三句切れ。
倒置
倒置。

解説

西行の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、280頁(コマ150)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日