古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1533番

夜もすがら

西行法師(さいぎょうほうし)

一晩中、月こそ袖に宿った。昔の秋を思い出すので。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
西行法師
  1. 1夜よ夜よよもすがらもすがらもすがら初句
  2. 2月つき月つきつきこそこそこそ袖そで袖そでそでににに二句
  3. 3宿やど宿やどやどりけれりけれりけれ三句
  4. 4昔むかし昔むかしむかしののの秋あき秋あきあきををを四句
  5. 5思おも思おもおもひひい出い出いいづればづればづれば結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

一晩中、月こそ袖に宿った。昔の秋を思い出すので。

意訳

一晩中、月の光が涙に濡れた袖に宿っていた。昔の秋を思い出して泣いていたので。

語釈・文法注

和歌

作者
西行法師(さいぎょうほうし) 1118–1190
俗名は佐藤義清(のりきよ)。鳥羽院の北面の武士だったが、二十三歳で出家し、諸国を旅して歌を詠んだ。自然と人生の哀感を率直に詠み、『新古今和歌集』に最も多い九十四首が入る。家集に『山家集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1533番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
倒置
倒置。

解説

西行の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、280頁(コマ150)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日