古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1525番

月すめば

藤原秀能(ふじわらのひでよし)

月が澄むと、四方の浮雲は空に消えて、深山の陰を行く嵐よ。

詞書
「熊野に詣で侍りし時、奉りし歌の中に」(前の歌と同じ詞書)
作者
藤原秀能
  1. 1月つき月つきつきすめばすめばすめば初句
  2. 2四方よも四方よもよもののの浮雲うきぐも浮雲うきぐもうきぐも二句
  3. 3空そら空そらそらににに消き消ききえてえてえて三句
  4. 4みみみ山やま山やまやま隱がく隱がくがくれれれををを四句
  5. 5行ゆ行ゆゆくくく嵐あらし嵐あらしあらしかなかなかな結句

引用の仕方

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現代語訳

月が澄むと、四方の浮雲は空に消えて、深山の陰を行く嵐よ。

意訳

月が澄みわたると、四方の浮雲は空に消えていった。嵐はその雲を払って、深山の奥へと吹き抜けていく。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原秀能(ふじわらのひでよし) 1184–1240
後鳥羽院の北面・西面の武士。和歌所の寄人として院に重んじられた。承久の乱で院方として戦い、のち出家して如願と号した。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1525番
歌体
短歌
状況
詞書「熊野に詣で侍りし時、奉りし歌の中に」(熊野に参詣した時、献上した歌の中に)。

修辞

字余り
第三句。
体言止め
体言止め。

解説

秀能の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、279頁(コマ149)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日