古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1511番

心には

藤原公衡(ふじわらのきんひら)

心には忘れる時もなかった。三代の昔の、雲の上の月を。

作者
左近中將公衡(藤原公衡)
  1. 1文治ぶんぢ文治ぶんぢぶんじののの頃ころ頃ころころほひほひほい、、、百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうたよみよみよみ侍はべ侍はべはべりけるにりけるにりけるに、、、述懷じゆつくわい述懷じゆつくわいじゅっかい歌うた歌うたうたとてよめるとてよめるとてよめる詞書
  2. 2心こころ心こころこころにににははは初句
  3. 3忘わす忘わすわするゝるゝるる時とき時ときときももも二句
  4. 4なかりけりなかりけりなかりけり三句
  5. 5三代みよ三代みよみよののの昔むかし昔むかしむかしののの四句
  6. 6雲くも雲くもくもののの上うへ上うへうえののの月つき月つきつき結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕文治のころ、百首歌を詠みました時に、述懐の歌として詠んだ歌。

心には忘れる時もなかった。三代の昔の、雲の上の月を。

意訳

三代の帝にお仕えした昔の、宮中で見た月のことは、心の中で忘れる時がなかった。

語釈・文法注

雲の上
宮中。

和歌

作者
藤原公衡(ふじわらのきんひら) 1158–1193
藤原公保の子。左近衛中将に至った。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1511番
歌体
短歌
状況
詞書「文治の頃ほひ、百首の歌よみ侍りけるに、述懷歌とてよめる」(文治のころ、百首歌を詠みました時に、述懐の歌として詠んだ歌)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
倒置
倒置。
体言止め
体言止め。

解説

公衡の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、276頁(コマ148)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日