新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1505番
おもひ出づる
思い出す人もいないだろう嵐の山の端に、ひとりで入った有明の月よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕山里にこもっておりましたのを、人が訪ねてきましたので。
思い出す人もいないだろう嵐の山の端に、ひとりで入った有明の月よ。
意訳
思い出してくれる人もいないだろうと思って、嵐の吹く山の端に、有明の月のようにひとりで入ったのに。
語釈・文法注
- あらし
- 「あらじ」と「嵐」を掛ける。
和歌
- 作者
- 静賢(じょうけん) 1124–?
藤原通憲(信西)の子。法印。後白河院の近臣。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1505番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「山里に籠りゐて侍りけるを、人のとひて侍りければ」(山里にこもっておりましたのを、人が訪ねてきましたので)。
修辞
- 掛詞
- 「あらし」に「有らじ」と「嵐」。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
静賢の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、275頁(コマ147)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日