古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1506番

和歌の浦に

藤原範光(ふじわらののりみつ)

和歌の浦に家の風はないけれども、浪を吹く風の色は、月に見えたことだ。

作者
民部卿範光(藤原範光)
  1. 1八月十五夜はちぐわつじふごや八月十五夜はちぐわつじふごやはちがつじゅうごや、、、和歌所わかどころ和歌所わかどころわかどころにてをのこどもにてをのこどもにておのこども歌うた歌うたうたつかうまつりつかうまつりつこうまつり侍はべ侍はべはべりしにりしにりしに詞書
  2. 2和歌わか和歌わかわかののの浦うら浦うらうらににに初句
  3. 3家いへ家いへいえののの風かぜ風かぜかぜこそこそこそ二句
  4. 4なけれどもなけれどもなけれども三句
  5. 5波なみ波なみなみ吹ふ吹ふふくくく色いろ色いろいろははは四句
  6. 6月つき月つきつきににに見み見みみえけりえけりえけり結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕八月十五夜、和歌所で男たちが歌をお詠みした時に。

和歌の浦に家の風はないけれども、浪を吹く風の色は、月に見えたことだ。

意訳

私の家には和歌の家風というものはないけれど、和歌の浦の浪を吹く風の色は、月の光の中に見えた。

語釈・文法注

家の風
家に伝わる芸道。

和歌

作者
藤原範光(ふじわらののりみつ) 1154–1213
藤原範兼の子。民部卿に至った。後鳥羽院の近臣。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1506番
歌体
短歌
状況
詞書「八月十五夜、和歌所にてをのこども歌つかうまつり侍りしに」(八月十五夜、和歌所で男たちが歌をお詠みした時に)。

解説

範光の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、275頁(コマ147)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日