古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1500番

月影の

三条院(さんじょういん)

月の光が山の端を分けて隠れてしまったら、背き捨てた憂き世を、私が眺めることになるのだろうか。

作者
三條院御歌(三条院)
  1. 1みこのみこのみこの宮みや宮みやみやととと申まう申まうもうしけるしけるしける時とき時ときとき、、、少納言藤原統理せうなごんふぢはらのむねまさ少納言藤原統理せうなごんふぢはらのむねまさしょうなごんふじわらのむねまさ、、、年とし年としとし頃ころ頃ころころなれつかうまつりけるなれつかうまつりけるなれつこうまつりけるををを、、、世よ世よよををを背そむ背そむそむきぬべきさまにおもひたちけるけしききぬべきさまにおもひたちけるけしききぬべきさまにおもいたちけるけしきををを御覽ごらん御覽ごらんごらんじてじてじて詞書
  2. 2月影つきかげ月影つきかげつきかげののの初句
  3. 3山やま山やまやまののの端は端はは分わ分わわけてけてけて二句
  4. 4隱かく隱かくかくれなばれなばれなば三句
  5. 5そむくそむくそむく浮世うきよ浮世うきようきよををを四句
  6. 6我われ我われわれやながめむやながめむやながめむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕皇太子と申しあげた時、少納言藤原統理が長年親しくお仕えしていたが、出家しそうな様子を見せたのをご覧になって。

月の光が山の端を分けて隠れてしまったら、背き捨てた憂き世を、私が眺めることになるのだろうか。

意訳

あなたが月が山の端に隠れるように世を捨ててしまったら、残された私は、あなたの背いたこの憂き世を、ひとり眺めることになるのだろうか。

語釈・文法注

和歌

作者
三条院(さんじょういん) 976–1017
第六十七代天皇。冷泉天皇の皇子。眼病を患い、藤原道長の圧力もあって在位五年で譲位した。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1500番
歌体
短歌
状況
詞書「みこの宮と申しける時、少納言藤原統理、年頃なれつかうまつりけるを、世を背きぬべきさまにおもひたちけるけしきを御覽じて」(皇太子と申しあげた時、少納言藤原統理が長年親しくお仕えしていたが、出家しそうな様子を見せたのをご覧になって)。

解説

三条院の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、274頁(コマ147)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日