新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1494番
よそへつゝ
なぞらえながら見ても、少しも慰められない。どうしたらよいのか、撫子の花よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕贈皇后宮に付き添って東宮御所にお仕えしていた時、少将義孝が長く参上しなかったので、撫子の花につけて贈った歌。
なぞらえながら見ても、少しも慰められない。どうしたらよいのか、撫子の花よ。
意訳
いとしい子になぞらえて撫子の花を見ても、少しも心は慰められない。どうしたらよいのだろう、撫子の花よ。
語釈・文法注
- 撫子
- 「撫でし子」を響かせ、わが子をたとえる。
和歌
- 作者
- 恵子女王(けいしじょおう) ?–992
代明親王の娘。藤原伊尹の妻で、義孝・懐子(冷泉天皇の女御、花山天皇の母)の母。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1494番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「贈皇后宮にそひて、春宮にさぶらひける時、少將義孝久しく參らざりけるに、撫子の花につけてつかはしける」(贈皇后宮に付き添って東宮御所にお仕えしていた時、少将義孝が長く参上しなかったので、撫子の花につけて贈った歌)。
解説
恵子女王の歌。義孝は恵子女王の子。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、272〜273頁(コマ146)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日