新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1457番
ふる里と
古い都だと思いきってしまうな、桜の花よ。このような御幸に会う世があったのだ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕建久六年、東大寺供養の行幸の時、興福寺の八重桜が盛りであったのを見て、枝に結びつけました歌。
古い都だと思いきってしまうな、桜の花よ。このような御幸に会う世があったのだ。
意訳
古びた都だと思いきらないでおくれ、桜の花よ。このような御幸に巡りあう世が、また来たのだから。
語釈・文法注
- な〜そ
- 〜しないでくれ。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1457番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「建久六年、東大寺供養に行幸の時、興福寺の八重櫻盛りなりけるを見て、枝に結びつけ侍りける」(建久六年、東大寺供養の行幸の時、興福寺の八重桜が盛りであったのを見て、枝に結びつけました歌)。
修辞
- 二句切れ
- 二句切れ。
解説
作者未詳。建久六年(1195年)、後鳥羽天皇の東大寺供養への行幸。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、265頁(コマ142)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日