古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1446番

梅の花

大弐三位(藤原賢子)(だいにのさんみ)

梅の花は、どうして美しく咲くのだろう。見る人が花も香りも忘れてしまった世に。

作者
大貳三位(大弐三位(藤原賢子))
  1. 1上東門院じやうとうもんゐん上東門院じやうとうもんゐんじょうとうもんいん、、、世よ世よよをををそむきたまひにけるそむきたまひにけるそむきたまいにける春はる春はるはる、、、庭には庭にはにはののの紅梅こうばい紅梅こうばいこうばいををを見み見みみ侍はべ侍はべはべりてりてりて詞書
  2. 2梅うめ梅うめうめののの花はな花はなはな初句
  3. 3なになになに匂にほ匂にほにおふらむふらむうらむ二句
  4. 4見み見みみるるる人ひと人ひとひとののの三句
  5. 5花はな花はなはなをもをもをも香か香かかをもをもをも四句
  6. 6忘わす忘わすわすれぬるれぬるれぬる世よ世よよににに結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕上東門院が出家なさった春、庭の紅梅を見まして。

梅の花は、どうして美しく咲くのだろう。見る人が花も香りも忘れてしまった世に。

意訳

梅の花は、なぜこんなに美しく咲き匂うのだろう。見る人が花の色も香りも捨ててしまったこの世に。

語釈・文法注

和歌

作者
大弐三位(藤原賢子)(だいにのさんみ) 999?–1082?
紫式部の娘。後冷泉天皇の乳母となり、夫高階成章が大宰大弐となったことから大弐三位と呼ばれた。藤原定頼らとの贈答歌が多い。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1446番
歌体
短歌
状況
詞書「上東門院、世をそむきたまひにける春、庭の紅梅を見侍りて」(上東門院が出家なさった春、庭の紅梅を見まして)。

修辞

二句切れ
二句切れ。
倒置
倒置。

解説

大弐三位の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、262頁(コマ141)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日