古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1441番

谷深み

菅原道真(すがわらのみちざね)

谷が深いので春の光が遅いので、雪に包まれている鶯の声よ。

作者
菅贈太政大臣(菅原道真)
  1. 1鶯うぐひす鶯うぐひすうぐいすををを詞書
  2. 2谷たに谷たにたに深ふか深ふかふかみみみ初句
  3. 3春はる春はるはるののの光ひか光ひかひかりのりのりの二句
  4. 4遲おそ遲おそおそければければければ三句
  5. 5雪ゆき雪ゆきゆきにつゝめるにつゝめるにつつめる四句
  6. 6鶯うぐひす鶯うぐひすうぐいすののの聲こゑ聲こゑこえ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕鶯を詠んだ歌。

谷が深いので春の光が遅いので、雪に包まれている鶯の声よ。

意訳

谷が深いので、春の光が届くのも遅い。鶯の声は、まだ雪に包まれたようにくぐもっている。

語釈・文法注

和歌

作者
菅原道真(すがわらのみちざね) 845–903
学者・政治家。宇多・醍醐天皇に重用されて右大臣に至ったが、藤原時平らの讒言で大宰権帥に左遷され、配所で没した。死後に太政大臣を追贈され、のち天神として祀られた。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1441番
歌体
短歌
状況
詞書「鶯を」(鶯を詠んだ歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

菅原道真の歌。大宰府に左遷された身をたとえるとされる。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、261頁(コマ140)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日