古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1418番

初雁の

源高明(みなもとのたかあきら)

初雁のように、わずかに聞いた便りも、雲路に絶えないで、思い悩むこのごろだ。

作者
西宮前左大臣(源高明)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2初雁はつかり初雁はつかりはつかりののの初句
  3. 3はつかにはつかにはつかに聞き聞きききしきしきし二句
  4. 4言傳ことづて言傳ことづてことづてももも三句
  5. 5雲くも雲くもくも路ぢ路ぢじににに絕た絕たたえでえでえで四句
  6. 6わぶるわぶるわぶる頃ころ頃ころころかなかなかな結句

引用の仕方

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現代語訳

初雁のように、わずかに聞いた便りも、雲路に絶えないで、思い悩むこのごろだ。

意訳

初雁の声のように、わずかに聞いたあの人の便りも、雲路の彼方で途絶えたわけではないのに、思い悩むこのごろだ。

語釈・文法注

はつか
わずか。「初雁」と同音で導かれる。

和歌

作者
源高明(みなもとのたかあきら) 914–982
醍醐天皇の皇子で、臣籍に下った。左大臣に至ったが、安和の変で大宰権帥に左遷された。西宮に邸があったので西宮左大臣と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第十五・恋歌五・1418番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
「初雁の」が「はつか」を導く。

解説

高明の歌。底本は第四句を「雲路に絶えで」とするが、「雲路に絶えて」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、257頁(コマ138)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日