新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1419番
小忌衣
小忌衣のように、去年だけは馴れ親しまなかったとしても、今日の日陰のかずらのように、心にかけて尋ねてほしい。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕五節のころ、宮中で見かけました人に、翌年贈った歌。
小忌衣のように、去年だけは馴れ親しまなかったとしても、今日の日陰のかずらのように、心にかけて尋ねてほしい。
意訳
去年は親しくなれなかったとしても、今年の五節の今日は、日陰のかずらを掛けるように、せめて心にかけて便りをください。
語釈・文法注
- 小忌衣
- 神事の際に着る衣。
- 日蔭
- ひかげのかずら。
和歌
- 作者
- 藤原惟成(ふじわらのこれしげ) 953–989
藤原雅材の子。花山天皇の側近として政治を動かしたが、天皇の出家に従って出家した。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十五・恋歌五・1419番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「五節の頃、うちにて見侍りける人に、又の年つかはしける」(五節のころ、宮中で見かけました人に、翌年贈った歌)。
修辞
- 縁語
- 「衣」「なれ」、「日蔭」「かけ」。
解説
惟成の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、257頁(コマ138)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日