新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1414番
思ひやる
思いやる心も上の空になって、白雲の出て行く方角を知らせてくれないのか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕女がよそへ行くと聞いて。
思いやる心も上の空になって、白雲の出て行く方角を知らせてくれないのか。
意訳
遠くへ行ってしまうあなたを思って、私の心は上の空だ。白雲のように旅立っていく行き先を、知らせてはくれないのか。
語釈・文法注
- しら
- 「知ら」と「白雲」を掛ける。
和歌
- 作者
- 致平親王(むねひらしんのう) 951–1041
村上天皇の皇子。兵部卿。のち出家した。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十五・恋歌五・1414番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「女の外へまかるをきゝて」(女がよそへ行くと聞いて)。
修辞
- 掛詞
- 「しら」に「知ら」と「白」。
解説
致平親王の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、256頁(コマ138)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日