古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1410番

梅の花

在原業平(ありわらのなりひら)

梅の花は香ばかりを袖に残しておいて、私の思う人は訪れもしない。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
業平朝臣(在原業平)
  1. 1梅うめ梅うめうめののの花はな花はなはな初句
  2. 2香か香かかをををのみのみのみ袖そで袖そでそでににに二句
  3. 3とゞめとゞめとどめ置お置おおきてきてきて三句
  4. 4我わ我わわががが思おも思おもおもふふう人ひと人ひとひとははは四句
  5. 5音おと音おとおとづれもせぬづれもせぬずれもせぬ結句

引用の仕方

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現代語訳

梅の花は香ばかりを袖に残しておいて、私の思う人は訪れもしない。

意訳

梅の花は香りを袖に残してくれたけれど、私の思う人は、その梅の香のような移り香も残さず、訪れもしない。

語釈・文法注

和歌

作者
在原業平(ありわらのなりひら) 825–880
平城天皇の皇子阿保親王の子。右近衛権中将などを務め、「在五中将」と呼ばれた。仮名序は「その心餘りて詞たらず」と評する。『伊勢物語』の主人公「昔男」のモデルとされる。六歌仙・三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十五・恋歌五・1410番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

字余り
第三句。

解説

業平の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、255頁(コマ137)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日