古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1409番

出でていにし

在原業平(ありわらのなりひら)

出て行った跡さえまだ変わらないのに、誰の通い路に、今はなっているのだろう。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
業平朝臣(在原業平)
  1. 1出い出いいでていにしでていにしでていにし初句
  2. 2跡あと跡あとあとだにいまだだにいまだだにいまだ二句
  3. 3變かは變かはかわらぬにらぬにらぬに三句
  4. 4誰た誰たたががが通路かよひぢ通路かよひぢかよいじととと四句
  5. 5今いま今いまいまはははなるらむなるらむなるらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

出て行った跡さえまだ変わらないのに、誰の通い路に、今はなっているのだろう。

意訳

私が出て行った足跡もまだ消えないうちに、この道は今はもう、誰か別の男の通い路になっているのだろうか。

語釈・文法注

和歌

作者
在原業平(ありわらのなりひら) 825–880
平城天皇の皇子阿保親王の子。右近衛権中将などを務め、「在五中将」と呼ばれた。仮名序は「その心餘りて詞たらず」と評する。『伊勢物語』の主人公「昔男」のモデルとされる。六歌仙・三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十五・恋歌五・1409番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

字余り
初句。

解説

業平の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、255頁(コマ137)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日