古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1400番

習はねば

平教盛母(たいらののりもりのはは)

慣れていないので、人が訪れないのもつらくはなく、悔しさにこそ袖は濡れた。

作者
前中納言敎盛母(平教盛母)
  1. 1忠盛朝臣ただもりのあそん忠盛朝臣ただもりのあそんただもりのあそんかれ〴〵になりてかれ〴〵になりてかれがれになりて後のち後のちのち、、、いかゞいかゞいかが思おも思おもおもひけむひけむいけむ、、、久ひさ久ひさひさしくしくしく音おと音おとおとづれぬづれぬずれぬ事こと事ことことををを恨うら恨うらうらめしくやなどいひてめしくやなどいひてめしくやなどいいて侍はべ侍はべはべりければりければりければ、、、返事かへりごと返事かへりごとかえりごとににに詞書
  2. 2習なら習ならならははわねばねばねば初句
  3. 3人ひと人ひとひとののの問と問ととはぬもはぬもわぬも二句
  4. 4つらからでつらからでつらからで三句
  5. 5悔くや悔くやくやしきにこそしきにこそしきにこそ四句
  6. 6袖そで袖そでそでははは濡ぬ濡ぬぬれけれれけれれけれ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕忠盛朝臣が疎遠になった後、どう思ったのか、長く訪れないことを恨めしく思うかなどと言ってきましたので、返事に。

慣れていないので、人が訪れないのもつらくはなく、悔しさにこそ袖は濡れた。

意訳

訪ねてもらうことに慣れていないので、来てくださらないのはつらくありません。あなたを信じた悔しさにこそ、袖が濡れたのです。

語釈・文法注

和歌

作者
平教盛母(たいらののりもりのはは) 生没年未詳(十二世紀)
平忠盛の妻で、教盛の母。藤原家隆(家保)の娘とされる。
出典
『新古今和歌集』巻第十五・恋歌五・1400番
歌体
短歌
状況
詞書「忠盛朝臣かれ〴〵になりて後、いかゞ思ひけむ、久しく音づれぬ事を恨めしくやなどいひて侍りければ、返事に」(忠盛朝臣が疎遠になった後、どう思ったのか、長く訪れないことを恨めしく思うかなどと言ってきましたので、返事に)。

解説

教盛母の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、254頁(コマ137)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日