古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1368番

山城の

読人しらず(よみびとしらず)

山城の井手の玉水を手に汲んで、頼みにしたかいもない世なのだった。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1山城やましろ山城やましろやましろののの初句
  2. 2井手ゐで井手ゐでいでののの玉たま玉たまたま水みづ水みづみず二句
  3. 3手て手ててににに汲く汲くくみてみてみて三句
  4. 4賴たの賴たのたのみしかひもみしかひもみしかいも四句
  5. 5なきなきなき世よ世よよなりけりなりけりなりけり結句

引用の仕方

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現代語訳

山城の井手の玉水を手に汲んで、頼みにしたかいもない世なのだった。

意訳

山城の井手の清水を手に汲んで飲むように、頼りにしていたのに、そのかいもない二人の仲だった。

語釈・文法注

たのみ
「頼み」と「手(た)飲み」を掛ける。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。
出典
『新古今和歌集』巻第十五・恋歌五・1368番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「たのみ」に「頼み」と「手飲み」。

解説

作者未詳。『伊勢物語』第百二十二段の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、249頁(コマ134)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日