古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1367番

玉水を

読人しらず(よみびとしらず)

玉水を手ですくってみて、試してみよう。ぬるいなら、石の中の水も頼みにすまい。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1玉たま玉たまたま水みづ水みづみずををを初句
  2. 2手て手ててををを掬むす掬むすむすびてもびてもびても二句
  3. 3試こころ試こころこころみむみむみむ三句
  4. 4ぬるくばぬるくばぬるくば石いし石いしいしののの四句
  5. 5なかもたのまじなかもたのまじなかもたのまじ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

玉水を手ですくってみて、試してみよう。ぬるいなら、石の中の水も頼みにすまい。

意訳

清らかな水を手ですくって試してみよう。ぬるければ、石の中からわく水のような固い約束も、頼りにはすまい。

語釈・文法注

むすぶ
手ですくう。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。
出典
『新古今和歌集』巻第十五・恋歌五・1367番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

三句切れ
三句切れ。

解説

作者未詳。底本は第二句を「手を掬びても」とするが、「手に掬びても」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、249頁(コマ134)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日