古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1356番

淚のみ

光孝天皇(こうこうてんのう)

涙ばかりが浮き出る、海人の釣竿のように長い夜じゅう、恋い慕いながら寝る。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
光孝天皇御歌(光孝天皇)
  1. 1淚なみだ淚なみだなみだのみのみのみ初句
  2. 2うきうきうき出い出いいづるづるずる蜑あま蜑あまあまののの二句
  3. 3釣竿つりざを釣竿つりざをつりざおののの三句
  4. 4長なが長ながながききき夜よ夜よよすがらすがらすがら四句
  5. 5戀こ戀ここひつゝぞひつゝぞいつつぞ寝ぬ寝ぬぬるるる結句

引用の仕方

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現代語訳

涙ばかりが浮き出る、海人の釣竿のように長い夜じゅう、恋い慕いながら寝る。

意訳

涙ばかりが浮かんで、海人の釣竿のように長い夜を、一晩じゅう恋い慕いながら寝ている。

語釈・文法注

うき
「浮き」と「憂き」を掛ける。

和歌

作者
光孝天皇(こうこうてんのう) 830–887
第五十八代天皇。仁明天皇の皇子。五十五歳で即位し、和歌を好んだ。
出典
『新古今和歌集』巻第十五・恋歌五・1356番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
「うき出づる蜑の釣竿の」が「長き」を導く。
字余り
第二句。

解説

光孝天皇の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、247頁(コマ133)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日