古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1331番

つく〴〵と

藤原公経(西園寺公経)(ふじわらのきんつね)

つくづくと思い明かす明石の浦千鳥を、浪の枕で、泣く泣く聞く。

作者
權中納言公經(藤原公経(西園寺公経))
  1. 1千五百番せんごひやくばん千五百番せんごひやくばんせんごひゃくばん歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2つく〴〵とつく〴〵とつくづくと初句
  3. 3思おも思おもおもひあかしのひあかしのいあかしの二句
  4. 4うらうらうら千鳥ちどり千鳥ちどりちどり三句
  5. 5浪なみ浪なみなみののの枕まくら枕まくらまくらににに四句
  6. 6なく〳〵ぞなく〳〵ぞなくなくぞ聞き聞ききくくく結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕千五百番歌合で詠んだ歌。

つくづくと思い明かす明石の浦千鳥を、浪の枕で、泣く泣く聞く。

意訳

もの思いにふけって夜を明かす。明石の浦の千鳥の声を、浪を枕に、私も泣きながら聞いている。

語釈・文法注

あかし
「明かし」と「明石」を掛ける。
なくなく
千鳥が「鳴く」と「泣く泣く」を掛ける。

和歌

作者
藤原公経(西園寺公経)(ふじわらのきんつね) 1171–1244
藤原実宗の子で、藤原定家の妻の弟。太政大臣に至った。承久の乱では幕府方に通じ、乱後は朝廷の実権を握った。京都の北山に西園寺を建て、西園寺家の祖となった。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1331番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合で詠んだ歌)。

修辞

掛詞
「あかし」に「明かし」と「明石」、「なく」に「鳴く」と「泣く」。

解説

公経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、242頁(コマ131)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日