古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1330番

曉の

慈円(じえん)

暁の涙が空に連れだっているのだろうか。袖に落ちてくる鐘の音よ。

作者
前大僧正慈圓(慈円)
  1. 1曉戀あかつきのこひ曉戀あかつきのこひあかつきのこいののの心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2曉あかつき曉あかつきあかつきののの初句
  3. 3淚なみだ淚なみだなみだやそらにやそらにやそらに二句
  4. 4たぐふらむたぐふらむたぐうらむ三句
  5. 5袖そで袖そでそでににに落お落おおちくるちくるちくる四句
  6. 6鐘かね鐘かねかねののの音おと音おとおとかなかなかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「暁恋(暁の恋)」の心を。

暁の涙が空に連れだっているのだろうか。袖に落ちてくる鐘の音よ。

意訳

暁の別れの涙が空で鐘の音と一緒になったのだろうか。響いてくる鐘の音が、涙とともに袖に落ちてくる。

語釈・文法注

たぐふ
連れだつ。

和歌

作者
慈円(じえん) 1155–1225
関白藤原忠通の子で、九条兼実の弟、良経の叔父。天台座主を四度務めた。歴史書『愚管抄』を著した。率直で多彩な歌風で、『新古今和歌集』に西行に次ぐ九十二首が入る。家集に『拾玉集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1330番
歌体
短歌
状況
詞書「曉戀の心を」(「暁恋(暁の恋)」の心を)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

慈円の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、242頁(コマ131)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日