古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1311番

心あらば

慈円(じえん)

心があるなら吹かないでいてほしい。宵ごとに人を待つ宿の庭の松風よ。

詞書
「家の歌合に」(前の歌と同じ詞書)
作者
前大僧正慈圓(慈円)
  1. 1心こころ心こころこころあらばあらばあらば初句
  2. 2吹ふ吹ふふかずもあらなむかずもあらなむかずもあらなむ二句
  3. 3宵々よひよひ宵々よひよひよいよいににに三句
  4. 4人ひと人ひとひとまつまつまつ宿やど宿やどやどののの四句
  5. 5庭には庭にはにわののの松まつ松まつまつ風かぜ風かぜかぜ結句

引用の仕方

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現代語訳

心があるなら吹かないでいてほしい。宵ごとに人を待つ宿の庭の松風よ。

意訳

庭の松風よ、情けがあるなら吹かないでおくれ。宵ごとに人を待つこの宿で、その音を聞くのはつらいから。

語釈・文法注

和歌

作者
慈円(じえん) 1155–1225
関白藤原忠通の子で、九条兼実の弟、良経の叔父。天台座主を四度務めた。歴史書『愚管抄』を著した。率直で多彩な歌風で、『新古今和歌集』に西行に次ぐ九十二首が入る。家集に『拾玉集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1311番
歌体
短歌
状況
詞書「家の歌合に」(家の歌合で)。

修辞

字余り
第二句。
二句切れ
二句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

慈円の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、239頁(コマ129)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日