古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1290番

名殘をば

行遍(ぎょうへん)

名残を庭の浅茅にとどめておいて、誰のせいであなたは住み浮かれて去ったのだろう。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
法橋行遍(行遍)
  1. 1名殘なごり名殘なごりなごりをばをばをば初句
  2. 2庭には庭にはにわののの淺茅あさぢ淺茅あさぢあさじににに二句
  3. 3とゞめおきてとゞめおきてとどめおきて三句
  4. 4誰たれ誰たれたれゆゑゆゑゆえ君きみ君きみきみががが四句
  5. 5住す住すすみうかれけむみうかれけむみうかれけむ結句

引用の仕方

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現代語訳

名残を庭の浅茅にとどめておいて、誰のせいであなたは住み浮かれて去ったのだろう。

意訳

思い出だけを庭の浅茅に残して、あなたは誰のせいで、この家を捨てて出て行ってしまったのだろう。

語釈・文法注

住みうかる
住まいを離れてさまよう。

和歌

作者
行遍(ぎょうへん) 生没年未詳(十二世紀末)
平安末期の僧。法橋の位にあった。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1290番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

字余り
第三句。

解説

行遍の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、235頁(コマ127)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日