古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1289番

形見とて

藤原保季(ふじわらのやすすえ)

形見として、わずかに踏み分けた跡もない。あの人が来たのは昔の、庭の荻原よ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
藤原保季朝臣(藤原保季)
  1. 1形見かたみ形見かたみかたみとてとてとて初句
  2. 2ほのほのほの踏ふ踏ふふみみみ分わ分わわけしけしけし二句
  3. 3跡あと跡あとあともなしもなしもなし三句
  4. 4來こ來ここしはしはしは昔むかし昔むかしむかしののの四句
  5. 5庭には庭にはにわののの荻をぎ荻をぎおぎ原はら原はらはら結句

引用の仕方

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現代語訳

形見として、わずかに踏み分けた跡もない。あの人が来たのは昔の、庭の荻原よ。

意訳

あの人がかすかに踏み分けた足跡さえ、形見として残っていない。あの人が来たのは、遠い昔のことになった庭の荻原よ。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原保季(ふじわらのやすすえ) 1171–1240?
藤原隆範の子。歌合などに出詠した。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1289番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

保季の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、235頁(コマ127)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日