古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1280番

そのまゝに

宗円(そうえん)

そのままに、松の嵐も変わらないのに、忘れてしまったのか、更けた夜の月を。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
法眼宗圓(宗円)
  1. 1そのまゝにそのまゝにそのままに初句
  2. 2まつのまつのまつの嵐あらし嵐あらしあらしももも二句
  3. 3變かは變かはかわらぬにらぬにらぬに三句
  4. 4忘わす忘わすわすれやしぬるれやしぬるれやしぬる四句
  5. 5ふけしふけしふけし夜よ夜よよののの月つき月つきつき結句

引用の仕方

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現代語訳

そのままに、松の嵐も変わらないのに、忘れてしまったのか、更けた夜の月を。

意訳

待つ身の松の嵐もあの時のまま変わらないのに、あの人は忘れてしまったのだろうか。二人で見た夜更けの月を。

語釈・文法注

まつ
「松」と「待つ」を掛ける。

和歌

作者
宗円(そうえん) 生没年未詳(十二世紀末〜十三世紀初め)
鎌倉初期の僧。法眼の位にあった。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1280番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「まつ」に「松」と「待つ」。
体言止め
体言止め。

解説

宗円の歌。底本は第三句を「變らぬに」とするが、「かはらぬを」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、234頁(コマ127)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日