古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1274番

戀ひ佗ぶる

藤原公経(西園寺公経)(ふじわらのきんつね)

恋い悩む涙が空に曇るのだろうか。光も変わる閨の月の光よ。

詞書
「千五百番歌合に」(前の歌と同じ詞書)
作者
權中納言公經(藤原公経(西園寺公経))
  1. 1戀こ戀ここひひい佗わ佗わわぶるぶるぶる初句
  2. 2淚なみだ淚なみだなみだややや空そら空そらそらににに二句
  3. 3くもるらむくもるらむくもるらむ三句
  4. 4光ひかり光ひかりひかりもかはるもかはるもかわる四句
  5. 5閨ねや閨ねやねやののの月影つきかげ月影つきかげつきかげ結句

引用の仕方

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現代語訳

恋い悩む涙が空に曇るのだろうか。光も変わる閨の月の光よ。

意訳

恋い悩む私の涙が空まで曇らせるのだろうか。寝室に差しこむ月の光も、いつもと違って見える。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原公経(西園寺公経)(ふじわらのきんつね) 1171–1244
藤原実宗の子で、藤原定家の妻の弟。太政大臣に至った。承久の乱では幕府方に通じ、乱後は朝廷の実権を握った。京都の北山に西園寺を建て、西園寺家の祖となった。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1274番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合で詠んだ歌)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

公経の歌。底本は初句を「戀ひ佗ぶる」とするが、「恋ひわたる」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、233頁(コマ126)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日