新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1254番
古の
昔の葵だと人はとがめても、やはりあの昔の今日の日を忘れない。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕以前に言い寄っていた女に、枯れた葵を御阿礼の日に贈った歌。
昔の葵だと人はとがめても、やはりあの昔の今日の日を忘れない。
意訳
古い葵だと人はとがめるかもしれないが、それでも私は、あなたと逢った昔の今日の日を忘れはしない。
語釈・文法注
- みあれの日
- 賀茂祭の前の御阿礼神事の日。
- あふひ
- 「葵」と「逢ふ日」を掛ける。
- そのかみ
- その昔。「神」を響かせる。
和歌
- 作者
- 藤原実方(ふじわらのさねかた) ?–998
藤原定時の子。左近中将に至ったが、陸奥守として任地に下り、そこで没した。清少納言と親しかった。中古三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1254番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「はやう物申しける女に、枯れたる葵をみあれの日つかはしける」(以前に言い寄っていた女に、枯れた葵を御阿礼の日に贈った歌)。
修辞
- 掛詞
- 「あふひ」に「葵」と「逢ふ日」。
解説
実方の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、230頁(コマ125)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日