古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1242番

吹く風に

藤原道綱母(ふじわらのみちつなのはは)

吹く風につけてでも尋ねよう。蜘蛛の通っていた道は、空で絶えてしまっても。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
右大將道綱母(藤原道綱母)
  1. 1吹ふ吹ふふくくく風かぜ風かぜかぜににに初句
  2. 2つけてもつけてもつけても問と問ととはむはむわむ二句
  3. 3さゝがにのさゝがにのささがにの三句
  4. 4通かよ通かよかよひしひしいし道みち道みちみちははは四句
  5. 5空そら空そらそらににに絕た絕たたゆともゆともゆとも結句

引用の仕方

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現代語訳

吹く風につけてでも尋ねよう。蜘蛛の通っていた道は、空で絶えてしまっても。

意訳

蜘蛛の糸の道が空で切れてしまうように、あなたの通い路は絶えてしまっても、私は吹く風に託してでも便りをしよう。

語釈・文法注

ささがに
蜘蛛。蜘蛛が巣をかけると恋人が来るとされた。

和歌

作者
藤原道綱母(ふじわらのみちつなのはは) 936?–995
藤原倫寧の娘。藤原兼家の妻で、道綱の母。兼家との結婚生活を綴った『蜻蛉日記』の作者。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1242番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

二句切れ
二句切れ。
倒置
倒置。

解説

道綱母の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、227頁(コマ123)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日