古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1232番

よしさらば

藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい))

よし、それならば、せめて後の世とでも頼みにさせておいてくれ。つらさに耐えられない身となってしまうかもしれないから。

作者
皇太后宮大夫俊成(藤原俊成)
  1. 1女をんな女をんなおんなにつかはしけるにつかはしけるにつかわしける詞書
  2. 2よしさらばよしさらばよしさらば初句
  3. 3後のち後のちのちののの世よ世よよとだにとだにとだに二句
  4. 4賴たの賴たのたのめめめ置お置おおけけけ三句
  5. 5つらさにつらさにつらさに堪た堪たたへぬへぬえぬ四句
  6. 6身み身みみともこそなれともこそなれともこそなれ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕女に贈った歌。

よし、それならば、せめて後の世とでも頼みにさせておいてくれ。つらさに耐えられない身となってしまうかもしれないから。

意訳

もうしかたがない。それならせめて、来世で逢おうとでも約束してください。このつらさに耐えきれず、死んでしまうかもしれないのですから。

語釈・文法注

よしさらば
しかたがない、それならば。
もこそ
〜するといけない。

和歌

作者
藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1232番
歌体
短歌
状況
詞書「女につかはしける」(女に贈った歌)。

修辞

三句切れ
三句切れ。

解説

俊成の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、225頁(コマ122)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日