新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1224番
つらしとは
つらいとは思うものの、伏し柴の「しば」ではないが、しばらくも懲りない心なのだった。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕女を恨んで、もう通うまいと申した後、やはり忘れがたく思われたので贈った歌。
つらいとは思うものの、伏し柴の「しば」ではないが、しばらくも懲りない心なのだった。
意訳
あなたをつらいとは思うけれど、伏し柴のように、少しの間も懲りることのない私の心なのだった。
語釈・文法注
- ふし柴
- 伏した柴。「しばし」を導き、「懲り(樵り)」と縁語。
和歌
- 作者
- 藤原家通(ふじわらのいえみち) 1143–1187
藤原重通の子。権中納言・右衛門督に至った。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1224番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「女を恨みて、今はまからじと申して後、猶ほ忘れがたく覺えければ、つかはしける」(女を恨んで、もう通うまいと申した後、やはり忘れがたく思われたので贈った歌)。
修辞
- 序詞
- 「ふし柴の」が「しばし」を導く。
- 縁語
- 「柴」「こり(樵り)」。
解説
家通の歌。底本は作者名を「左衞門督家通」と刷る。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、224頁(コマ122)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日