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新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1223番

たゞ賴め

慈円(じえん)

ただ頼みにさせておくれ。たとえ人の偽りであっても、それを重ねてこそ、また恨もう。

作者
前大僧正慈圓(慈円)
  1. 1攝政太政大臣せつしやうだいじやうだいじん攝政太政大臣せつしやうだいじやうだいじんせっしょうだいじょうだいじんののの家いへ家いへいえののの百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに、、、契戀ちぎるこひ契戀ちぎるこひちぎるこいののの心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2たゞたゞただ賴たの賴たのたのめめめ初句
  3. 3たとたとたとへばへばえば人ひと人ひとひとののの二句
  4. 4僞いつはり僞いつはりいつわりををを三句
  5. 5重かさ重かさかさねてこそはねてこそはねてこそは四句
  6. 6またもまたもまたも恨うら恨うらうらみめみめみめ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕摂政太政大臣の家の百首歌合で、「契恋(契る恋)」の心を。

ただ頼みにさせておくれ。たとえ人の偽りであっても、それを重ねてこそ、また恨もう。

意訳

ただ約束だけはしてください。たとえそれが偽りでも、偽りを重ねられてから、また恨めばいいのだから。

語釈・文法注

和歌

作者
慈円(じえん) 1155–1225
関白藤原忠通の子で、九条兼実の弟、良経の叔父。天台座主を四度務めた。歴史書『愚管抄』を著した。率直で多彩な歌風で、『新古今和歌集』に西行に次ぐ九十二首が入る。家集に『拾玉集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1223番
歌体
短歌
状況
詞書「攝政太政大臣の家の百首の歌合に、契戀の心を」(摂政太政大臣の家の百首歌合で、「契恋(契る恋)」の心を)。

修辞

初句切れ
初句切れ。

解説

慈円の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、223頁(コマ121)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日