古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1211番

霧ふかき

坂上是則(さかのうえのこれのり)

霧の深い秋の野中の忘れ水のように、途切れがちなこのごろだなあ。

作者
坂上是則
  1. 1あひてあひてあいて後のち後のちのち、、、あひがたきあひがたきあいがたき女をんな女をんなおんなににに詞書
  2. 2霧きり霧きりきりふかきふかきふかき初句
  3. 3秋あき秋あきあきののの野中のなか野中のなかのなかののの二句
  4. 4忘水わすれみづ忘水わすれみづわすれみず三句
  5. 5絕た絕たたえええ間ま間ままがちなるがちなるがちなる四句
  6. 6頃ころ頃ころころにもあるかなにもあるかなにもあるかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕逢った後、逢いにくくなった女に。

霧の深い秋の野中の忘れ水のように、途切れがちなこのごろだなあ。

意訳

霧の深い秋の野中を人知れず流れる忘れ水がとぎれとぎれになるように、あの人との仲も途切れがちなこのごろだ。

語釈・文法注

忘れ水
野中の草に隠れて流れる水。

和歌

作者
坂上是則(さかのうえのこれのり) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
坂上田村麻呂の子孫。大和権少掾・加賀介などを務めた。蹴鞠の名手としても知られる。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1211番
歌体
短歌
状況
詞書「あひて後、あひがたき女に」(逢った後、逢いにくくなった女に)。

修辞

序詞
「霧ふかき秋の野中の忘水」が「絶え間」を導く。

解説

是則の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、221頁(コマ120)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日