古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1191番

待つ宵に

小侍従(こじじゅう)

待つ宵に、夜更けを告げる鐘の音を聞くと、名残惜しい別れを告げる鶏の声など、ものの数だろうか。

作者
小侍從(小侍従)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2待ま待ままつつつ宵よひ宵よひよいににに初句
  3. 3更ふ更ふふけゆくけゆくけゆく鐘かね鐘かねかねののの二句
  4. 4聲こゑ聲こゑこえきけばきけばきけば三句
  5. 5あかぬあかぬあかぬ別わか別わかわかれのれのれの四句
  6. 6鳥とり鳥とりとりはものかははものかははものかは結句

引用の仕方

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現代語訳

待つ宵に、夜更けを告げる鐘の音を聞くと、名残惜しい別れを告げる鶏の声など、ものの数だろうか。

意訳

来ない人を待つ宵に、夜が更けていく鐘の音を聞くつらさに比べたら、名残惜しい朝の別れを告げる鶏の声など、ものの数ではない。

語釈・文法注

ものかは
ものの数ではない。

和歌

作者
小侍従(こじじゅう) 1121?–1202?
石清水八幡宮の別当光清の娘。二条天皇・高倉天皇らに仕えた女房歌人。「待宵の小侍従」と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1191番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

小侍従の歌。この歌によって「待宵の小侍従」と呼ばれた。底本は初句を「待つ宵に」とするが、「待つ宵の」とする本もある。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、218頁(コマ119)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日