古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1189番

朝ぼらけ

花山院(かざんいん)

明け方に置いた霜が消えるように、消え入りそうになって、暮れを待つ間の袖を見せたいものだ。

作者
花山院御歌(花山院)
  1. 1三條關白さんでうのくわんぱく三條關白さんでうのくわんぱくさんじょうのかんぱくののの女御にようご女御にようごにょうごののの入內じゆだい入內じゆだいじゅだいのあしたにつかはしけるのあしたにつかはしけるのあしたにつかわしける詞書
  2. 2朝あさ朝あさあさぼらけぼらけぼらけ初句
  3. 3置お置おおきつるきつるきつる霜しも霜しもしもののの二句
  4. 4消き消ききえかへりえかへりえかえり三句
  5. 5暮待くれま暮待くれまくれまつつつ程ほど程ほどほどののの四句
  6. 6袖そで袖そでそでををを見み見みみせばやせばやせばや結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕三条関白の娘の女御が入内した翌朝に贈った歌。

明け方に置いた霜が消えるように、消え入りそうになって、暮れを待つ間の袖を見せたいものだ。

意訳

明け方に起きて別れ、霜が消えるように心も消え入りそうだ。夕暮れを待つ間の、涙に濡れた袖を見せたいものだ。

語釈・文法注

三条関白
藤原頼忠。
おき
「置き」と「起き」を掛ける。

和歌

作者
花山院(かざんいん) 968–1008
第六十五代天皇。冷泉天皇の皇子。在位二年で出家した。和歌を好み、『拾遺和歌集』の撰集に関わったとされる。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1189番
歌体
短歌
状況
詞書「三條關白の女御の入內のあしたにつかはしける」(三条関白の娘の女御が入内した翌朝に贈った歌)。

修辞

掛詞
「おき」に「置き」と「起き」。

解説

花山院の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、217頁(コマ118)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日