古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1188番

消えかへり

藤原朝光(ふじわらのあさてる)

消え入りそうで、あるかないかのわが身だなあ。恨んで帰る道芝の露のように。

作者
左大將朝光(藤原朝光)
  1. 1女をんな女をんなおんなののの許もと許もともとににに、、、物もの物ものものをををだにいはむとてまかりけるにだにいはむとてまかりけるにだにいわむとてまかりけるに、、、空そら空そらそらしくしくしく歸かへ歸かへかえりてりてりて、、、朝あした朝あしたあしたににに詞書
  2. 2消き消ききえかへりえかへりえかえり初句
  3. 3あるかなきかのあるかなきかのあるかなきかの二句
  4. 4我わ我わわががが身み身みみかなかなかな三句
  5. 5恨うら恨うらうらみてかへるみてかへるみてかえる四句
  6. 6道芝みちしば道芝みちしばみちしばののの露つゆ露つゆつゆ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕女のもとに、せめて話だけでもしようと出かけたが、むなしく帰って、翌朝に。

消え入りそうで、あるかないかのわが身だなあ。恨んで帰る道芝の露のように。

意訳

むなしく帰る道すがら、道芝の露のように、わが身は消え入りそうで、あるかないかの頼りなさだ。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原朝光(ふじわらのあさてる) 951–995
藤原兼通の子。大納言・左大将に至った。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1188番
歌体
短歌
状況
詞書「女の許に、物をだにいはむとてまかりけるに、空しく歸りて、朝に」(女のもとに、せめて話だけでもしようと出かけたが、むなしく帰って、翌朝に)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

朝光の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、217頁(コマ118)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日