古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1184番

明けぬれど

二条院讃岐(にじょういんのさぬき)

夜が明けたけれど、まだ後朝の別れにもなりきれないで、相手の袖まで濡らしてしまったことだ。

作者
二條院讃岐(二条院讃岐)
  1. 1二條院にでうのゐん二條院にでうのゐんにじょうのいんののの御時おほんとき御時おほんときおおんとき、、、曉あかつき曉あかつきあかつき歸かへ歸かへかえりなむとするりなむとするりなむとする戀こひ戀こひこいといふことといふことということををを詞書
  2. 2明あ明ああけぬれどけぬれどけぬれど初句
  3. 3まだまだまだきぬ〴〵にきぬ〴〵にきぬぎぬに二句
  4. 4なりやらでなりやらでなりやらで三句
  5. 5人ひと人ひとひとののの袖そで袖そでそでをもをもをも四句
  6. 6濡ぬ濡ぬぬらしつるかならしつるかならしつるかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕二条院の御代、「暁帰りなむとする恋(暁に帰らんとする恋)」という題を。

夜が明けたけれど、まだ後朝の別れにもなりきれないで、相手の袖まで濡らしてしまったことだ。

意訳

夜は明けたけれど、まだ別れきれないでいる。私の涙は、相手の袖まで濡らしてしまった。

語釈・文法注

きぬぎぬ
後朝。共寝をした翌朝の別れ。

和歌

作者
二条院讃岐(にじょういんのさぬき) 1141?–1217?
源頼政の娘。二条天皇に仕え、のち後鳥羽院の中宮宜秋門院に仕えた。「沖の石の讃岐」と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1184番
歌体
短歌
状況
詞書「二條院の御時、曉歸りなむとする戀といふことを」(二条院の御代、「暁帰りなむとする恋(暁に帰らんとする恋)」という題を)。

解説

讃岐の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、216頁(コマ118)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日