新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1183番
おきて見ば
起きて見たならば、袖ばかり濡れて、いっそう草葉の露の玉の数が増すだろう。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕前栽の露が置いたのを、どうして見に来なくなったのかと言った女に。
起きて見たならば、袖ばかり濡れて、いっそう草葉の露の玉の数が増すだろう。
意訳
起きて前栽の露を見に行ったなら、袖ばかりが涙に濡れて、草葉の露の玉の数がいっそう増すことだろう。
語釈・文法注
- おき
- 「起き」と「置き」を掛ける。
和歌
- 作者
- 藤原実方(ふじわらのさねかた) ?–998
藤原定時の子。左近中将に至ったが、陸奥守として任地に下り、そこで没した。清少納言と親しかった。中古三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1183番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「前栽の露おきたるを、などか見ずなりにしと申しける女に」(前栽の露が置いたのを、どうして見に来なくなったのかと言った女に)。
解説
実方の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、216頁(コマ118)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日