新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1176番
みじか夜の
短い夜の残りが少なく更けていくのは、前もってつらい暁の空だ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕夏の夜、女のもとに行っておりましたが、人が寝静まるころ、夜がたいそう更けてから会いましたので詠んだ歌。
短い夜の残りが少なく更けていくのは、前もってつらい暁の空だ。
意訳
夏の短い夜の残りがわずかになっていく。まだ明けないうちから、別れの暁の空がつらく思われる。
語釈・文法注
- かねて
- 前もって。
和歌
- 作者
- 藤原清正(ふじわらのきよただ) ?–958
藤原兼輔の子。紀伊守などを務めた。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1176番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「夏の夜、女の許にまかりて侍りけるに、人しづまるほど、夜いたく更けて、あひて侍りければよめる」(夏の夜、女のもとに行っておりましたが、人が寝静まるころ、夜がたいそう更けてから会いましたので詠んだ歌)。
修辞
- 体言止め
- 体言止め。
解説
清正の歌。底本は第三句を「更け行くは」とするが、「更け行けば」とする本もある。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、215頁(コマ117)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日