古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1175番

うば玉の

藤原実頼(ふじわらのさねより)

夜の衣を裁つように、立ったままで帰るものとは、今こそ知った。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
淸愼公(藤原実頼)
  1. 1うばうばうば玉たま玉たまたまののの初句
  2. 2夜よる夜よるよるののの衣ころも衣ころもころもををを二句
  3. 3たちながらたちながらたちながら三句
  4. 4歸かへ歸かへかえるものとるものとるものとははは四句
  5. 5今いま今いまいまぞぞぞ知し知ししりぬるりぬるりぬる結句

引用の仕方

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現代語訳

夜の衣を裁つように、立ったままで帰るものとは、今こそ知った。

意訳

夜の衣を脱ぐこともなく、立ったままで帰ってくることになろうとは、今初めて知った。

語釈・文法注

うば玉の
「夜」の枕詞。
たち
「裁ち」と「立ち」を掛ける。

和歌

作者
藤原実頼(ふじわらのさねより) 900–970
藤原忠平の子。関白・太政大臣に至った。小野宮家の祖。諡は清慎公。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1175番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

枕詞
「うば玉の」。
掛詞
「たち」に「裁ち」と「立ち」。

解説

実頼の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、215頁(コマ117)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日