古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1174番

思ひ出でて

藤原伊尹(ふじわらのこれただ)

思い出して、今は消えてしまいそうだ。一晩中起きるのがつらかった、菊の上の露のように。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
謙德公(藤原伊尹)
  1. 1思おも思おもおもひひい出い出いいでてでてでて初句
  2. 2今いま今いまいまははは消け消けけぬべしぬべしぬべし二句
  3. 3終夜よもすがら終夜よもすがらよもすがら三句
  4. 4おきうかりつるおきうかりつるおきゅうかりつる四句
  5. 5菊きく菊きくきくののの上うへ上うへうえののの露つゆ露つゆつゆ結句

引用の仕方

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現代語訳

思い出して、今は消えてしまいそうだ。一晩中起きるのがつらかった、菊の上の露のように。

意訳

一晩中一緒に過ごして、起きて帰るのがつらかった。菊の上の露のように、思い出すと今にも消え入りそうだ。

語釈・文法注

消ぬべし
消えてしまいそうだ。

和歌

作者
藤原伊尹(ふじわらのこれただ) 924–972
藤原師輔の子。摂政・太政大臣に至った。諡は謙徳公。和歌所の別当として『後撰和歌集』の撰集に関わった。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1174番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

二句切れ
二句切れ。
掛詞
「おき」に「起き」と「置き」。
体言止め
体言止め。

解説

伊尹の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、214頁(コマ117)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日