新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1139番
袖の上に
袖の上に、誰のせいで月は宿るのかと、よそごとにしてでも、人が尋ねてほしい。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕宇治で、「夜恋」という題を男たちが詠みました時に。
袖の上に、誰のせいで月は宿るのかと、よそごとにしてでも、人が尋ねてほしい。
意訳
涙に濡れた私の袖に月が宿っているのは誰のせいなのかと、よそごとのようにでもいいから、あの人に尋ねてほしい。
語釈・文法注
和歌
- 作者
- 藤原秀能(ふじわらのひでよし) 1184–1240
後鳥羽院の北面・西面の武士。和歌所の寄人として院に重んじられた。承久の乱で院方として戦い、のち出家して如願と号した。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1139番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「宇治にて、夜戀といふ事を、男どもつかうまつりしに」(宇治で、「夜恋」という題を男たちが詠みました時に)。
修辞
- 字余り
- 初句。
解説
秀能の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、207頁(コマ113)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日