新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1134番
逢ふことの
逢うことのむなしい空の浮雲は、身のほどを知る雨のたよりなのだった。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕百首歌の中で、恋の心を。
逢うことのむなしい空の浮雲は、身のほどを知る雨のたよりなのだった。
意訳
逢うことのないむなしい空に浮かぶ雲は、わが身のつたなさを思い知らせる涙の雨を降らせる、その前ぶれなのだ。
語釈・文法注
- 身を知る雨
- わが身のほどを思い知らせる雨。涙をいう。
和歌
- 作者
- 惟明親王(これあきらしんのう) 1179–1221
高倉天皇の皇子で、後鳥羽院の兄。出家して聖円と号した。後鳥羽院の歌壇で正治百首などに出詠した。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1134番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「百首の歌の中に、戀の心を」(百首歌の中で、恋の心を)。
解説
惟明親王の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、206頁(コマ113)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日