古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1130番

賴めても

賀茂重政(かものしげまさ)

頼みにさせても遥かであろう帰山の、幾重の雲の下で、待っているのだろう。

作者
賀茂重政
  1. 1遠とほ遠とほとおききき妹いも妹いもいもををを待ま待ままつつつ戀こひ戀こひこいといへるといへるといえる心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2賴たの賴たのたのめてもめてもめても初句
  3. 3はははるけかるべきるけかるべきるけかるべき二句
  4. 4歸かへ歸かへかえるるる山やま山やまやま三句
  5. 5幾重いくへ幾重いくへいくえののの雲くも雲くもくもののの四句
  6. 6下した下したしたににに待ま待ままつらむつらむつらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「遠き妹を待つ恋」という題を。

頼みにさせても遥かであろう帰山の、幾重の雲の下で、待っているのだろう。

意訳

帰ると約束しても、遠い越路の帰山。幾重にもかかる雲の下で、あの人は私を待っているのだろうか。

語釈・文法注

帰る山
越前国の歌枕。「帰る」を掛ける。

和歌

作者
賀茂重政(かものしげまさ) 生没年未詳(十二世紀末)
賀茂社の神官。
出典
『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1130番
歌体
短歌
状況
詞書「遠き妹を待つ戀といへる心を」(「遠き妹を待つ恋」という題を)。

修辞

掛詞
「かへる」に「帰る」と「帰山」。

解説

重政の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、205〜206頁(コマ112)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日