古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1129番

忍びあまり

藤原経家(ふじわらのつねいえ)

忍びきれずに、天の川の瀬にかこつけよう。せめて秋だけは忘れないでくれ。

作者
正三位經家(藤原経家)
  1. 1隔河忍戀かはをへだつるしのぶこひ隔河忍戀かはをへだつるしのぶこひかわおへだつるしのぶこいといふといふという事こと事ことことををを詞書
  2. 2忍しの忍しのしのびあまりびあまりびあまり初句
  3. 3天あま天あまあまののの河かは河かはかわ瀨せ瀨せせににに二句
  4. 4ことよせむことよせむことよせむ三句
  5. 5せめてせめてせめてははは秋あき秋あきあきををを四句
  6. 6忘わす忘わすわすれだにすなれだにすなれだにすな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「隔河忍恋(河を隔つる忍ぶ恋)」という題を。

忍びきれずに、天の川の瀬にかこつけよう。せめて秋だけは忘れないでくれ。

意訳

忍びきれない思いを、天の川の逢瀬にかこつけて伝えよう。せめて年に一度の秋の逢瀬だけでも、忘れないでおくれ。

語釈・文法注

ことよす
かこつける。

和歌

作者
藤原経家(ふじわらのつねいえ) 1149–1209
藤原重家の子。正三位に至った。六条藤家の歌人。
出典
『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1129番
歌体
短歌
状況
詞書「隔河忍戀といふ事を」(「隔河忍恋(河を隔つる忍ぶ恋)」という題を)。

修辞

字余り
初句。
三句切れ
三句切れ。

解説

経家の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、205頁(コマ112)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日